オーチャードロードの「ブレッドアイス」

観光客も多く訪れるオーチャードエリアに、ずらりと並ぶパラソルを見かけたことはありませんか?

高級ブランドショップが軒を連ねる買い物天国のオーチャードエリア。タカシマヤやアイオンなど、世界中のブランドが入る施設もあれば、パラゴンやタングスなどの老舗デパート系、はたまた若者に人気の313@サマセットやオーチャードゲイトウェイなど、幅広い層に似合ったブランド品が手に入ります。


そんなブランド色の強いオーチャードロードで、異色ともいえるパラソルの群れ。常にその周りには人だかりができているのです。これは、「アイスブレッド」を売る移動販売。アイスブレッドとは、ブロック状にカットしたアイスを食パンで挟んだローカルデザートのことです。


アイスクリームは、バニラやチョコレートなど定番の味から、東南アジアならではのドリアンやタロイモ味など、様々なフレーバーが10種類ほど揃っています。そして、パンはサンドウィッチ用くらいの薄い食パンを使用。こちらも東南アジアならではの、ユニコーンカラーのカラフルな食パンを使っているのも特徴のひとつです。


食パン以外にも、ウェハースタイプもあり、好みによってもそのバリエーションは幾通りにもなります。しっとりとした食パンに冷たいアイスクリームは、けっして口の中で同化しておいしさのハーモニーが生まれるほど、劇的なおいしさがあるわけではありません。しかし、どこか駄菓子のような懐かしい味なのです。

1個S$1.20という安価なので、買い物に疲れたら、ちょっと立ち寄ってみるのもよいかもしれませんよ。




SINGAPORE FOOD TRIP

シンガポールを旅しながらその魅力を食を通じて発信 アジアンフードディレクターとして、メディアを中心に活動中